一般の方でも扱いやすい

ツボ療法が、ツボという狭い1点を探し出すのに比べ、反射区療法はある程度の広さのある面を対象にしているので、一般の方でも扱いやすいのが特徴です。

人の体は同じようでありながら、微妙に形や雑作、大きさが違いますから、小さなツボを見つけるのは、よほど修練を積まないと至難の技です。その点、反射区ならば比較的判断しやすいでしょう。さらに、反射区をよくもんでいれば、同時にツボを刺激することにもなります。
このふたつのうち、どちらがよくてどちらが悪いということはできません。もともと同じ東洋医学から発祥したものが、ある時点でふたつに枝分かれし、その後も相互に交流しあいながら発展を遂げてきたものなのです。いうなれば、双子の兄弟のようなものです。
上海の中医学院でも、医師たちは患者さんの状態を見て、どちらの療法を多く用いるかを選択したり、場合によっては両方の治療法を同時に施したりしていました。私が現地で受けた治療も、両方を一緒に行うものでした。したがって、みなさんもこれらを別々のものとはとらえずに、反射区とツボの双方を同時にもんだほうが効果的なのだという考え方をしてください。
反射区療法は、経絡を通じて体内臓脈に働きかけるということのほかに、患部のしこりを分解して排池するから有効なのだという見方もあります。
体の土台となっている足の裏は、神経やリンパ腺を通じて体の各部分と密接につながっています。

足裏の刺激も神経やリンパ腺を通じて体内の各部分に伝わりますし、逆に体内の各部分に故障が生じると、それに応じた反射区、つまり末梢神経の末端に結晶性のしこりができます。これは西洋医学的にいうと乳酸や尿酸です。このしこりは体内の充血している部分を示しており、充血は全身の血行とエネルギーの循環を妨げます。
したがって、しこりを分解して溶かし、血液循環をよくして全身にエネルギーが行き渡りやすくする反射区療法が、効き目を発揮するというわけです。

さて、これだけ有効な足もみですが、私は上海でがんの治療を受けたとき、足もみは拷問治療だと思いました。それほどに痛いのです。
私のようによほど追いつめられた状況、つまり最先端の西洋医学に見放され、このままでは死を迎えるしかないという人間がわらをもつかむ思いで受けるのなら耐えられるでしょうが、日常的な健康法というくらいのつもりでは、絶対に続けられないと思いました。
しかし、足もみの絶大な効果は身をもって実感しています。自分以外の人にも、この健康法・治療法で健康になってもらいたい、という強い気持ちがあります。そこで、上海に何度も足を運び、日本でも多方面から足の研究を行って、自分なりに改良した足もみ(足もみ療法)を編み出したのです。痛みを多少やわらげたマッサージで、ゆっくりと時間をかけて効果を引き出します。ただ、痛くないように痛くないようにと足をなでているだけでは、効果は望めません。みなさんも痛いしこりと対決しながら、自分の体に働きかけてください。

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