膝裏側が重要ポイント

足を流れる血管はひざの、ところで2本に分かれ、1本は睡骨に沿って前に、もう1本は勝骨にそってふくらはぎのところに出てきます。足の末梢神経の部分でもみほぐされた汚れは、この血管を通って上がっていき、最後に腎臓にたどりついて、そこから尿として排池されます。

ところで、せっかくとれた汚れも、再び足に沈殿させてしまってはなんにもなりません。足首からひざを通り、円滑に腎臓まで運ばなければ、きちんと排池したことにはならないのです。しかし、くるぶしの十字靭帯やひざの後ろ側はとくに汚れが付着しやすく、血管が詰まりやすい部分です。

汚れた血液を運ぶパイプラインの役割を果たす静脈には、血液が逆流しないように弁がついています。血液は、この弁のおかげで心臓に戻ることができます。そして、足の静脈には弁がたくさんあり、その周囲はたいへん汚れがたまりやすくなっています。ですから、よくもみほぐして老廃物
を留まらせないようにしなければなりません。せっかく足空畏をよくもんでも、ひざから下のパイプの通りをよくしなければ意味がないのです。内臓への刺激だけでは、足もみの効果を十分に利用していることにはなりません。

同じ理由で、青竹踏みをするときにも、本当はそれだけで終わらせてほしくないのです。青竹踏みは、どこでも誰にでもできる健康法として、根強い人気があります。足の裏、とくに土踏まずは直接刺激を受けることが少ないところですから、青竹を踏んで刺激するのは、理にかなっていると
いえます。内臓への有効な刺激にもなるでしょう。
しかし、ここにひとつ落とし穴があります。というのは、足の一髪にたまった汚れは青竹踏みによってもみほぐせても、それだけでは汚れを拡散させることにしかならないからです。せっかくなら、もう一歩進んで、青竹踏みをした後に足の指先、足首、ひざの一畏側をよくもんで、汚れが沈殿しないように気をつけてください。汚れを分散させるだけの徒労に終わってしまっては、あまりにも残念です。老廃物をきちんと「排池」させてはじめて、足もみの大きな効果が期待できるのです。

足もみのマッサージは、ピアノを弾くのとは違って、どの部分にどの指を使うという明確な決まりはありません。体の各部分にはかたいところ、やわらかいところ、感覚の鋭いところ、鈍いとこ
ろがあり、症状も千差万別なため、それぞれの状態に応じて使い分けます。

使う部分は指の腹、指の関節(指角)、握りこぶしが中心です。基本的に道具は使用しません。
観剛法は、気の流れにも作用を与えようというものですから、人の手がいちばん効果的なのです。
指使いとしては、指の腹で押すのが最も一般的です。足にグッと指を押し込むように力を入れ、汚れをしごき出すように押し上げます。足の表面をなでているだけではだめです。痛いとは思いますが、指が足の奥深くまで届くようにしてください。やりやすさを考えたら、やわらかいところに
は指の腹で、かかとなどかたいところは握りこぶしで、中間のかたさのところは指角を使うのがコツです。心臓や輸尿管の反射区などは深いところにあるため、必ず指角を使います。指角で反射区の奥をしっかりととらえ、足の指先に向かって突き上げるように力を入れていきます。
原則としては体の中心部にある内臓の方向、つまり上のほうに向かって力を入れていくのですが、あくまでも汚れをもみつぶすのが目的ですから、押しやすい、もみやすい方法で行ってください。
なお、見やすくするため写真では手をもんでいますが、足をもむ場合も同じ要領で指を使います。

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